靴のカビ取りと予防|革靴・スニーカー・ブーツ・スエード素材別の除去手順と再発防止
靴のカビを素材別(革靴・スニーカー・ブーツ・スエード・ヌバック)に自分で取る方法を手順付きで解説。塩素系カビ取り剤が使えない理由、消毒用エタノール・靴専用カビ取りクリーナーの使い分け、保管方法・除湿剤・防カビスプレーによる再発防止。コロンブス公式資料参照、2026-06-09確認済み。
この記事でわかること(30秒まとめ)
- 靴への塩素系カビ取り剤は絶対禁止(革は変色・損傷不可逆、布は素材傷み)
- 革靴には革靴専用カビ取りクリーナー(M.MOWBRAY等)か消毒用エタノールが基本
- 靴カビ除去は必ず屋外で(室内作業は胞子を部屋中に拡散させる)
- スニーカーはエタノール殺菌→酸素系漂白剤+洗濯機で対応可
- スエード・ヌバックは専用ブラシ+専用クリーナーのみ(通常の革用品は毛足を潰す)
- 繰り返す靴カビの根本原因は濡れた靴の即収納・下駄箱換気不足
- 一次ソース確認日: 2026-06-09(M.MOWBRAY公式・ERCA)
靴カビの状態・素材を今すぐ診断
靴の素材とカビの状態をタップして、自分で対処できるか・業者に頼むべきかを確認してください。
自分で対処OK
革靴の白いふわふわカビ(表面カビ)は自分で取れます。屋外でブラシでカビを掃い取ってから、革靴専用カビ取りクリーナー(M.MOWBRAYカビクリーナー等)か消毒用エタノールを布に含ませて拭き取ります。その後、革用保湿クリームで革を保護してください。
革靴カビの除去手順を見る状況次第
スエード・ヌバックは通常の革用クリーナーでは毛足が潰れます。スエード専用ブラシとスエード専用クリーナーを使ってください。カビが広範囲・染み込んでいる場合は靴専門クリーニングへの依頼を推奨します。
スエード靴カビの除去手順を見る業者推奨
靴の内側(中底・ライニング)はアルコールが届きにくく、カビが広がっている場合は臭いも取れません。靴専門クリーニング業者への依頼が確実です。高価な靴・お気に入りの靴はプロに任せることを推奨します。
プロに頼む費用相場を見る※ 診断結果はあくまで目安です。状況・建物の構造により異なります。安全に不安がある場合は迷わず専門業者にご相談ください。 消費者ホットライン188(いやや) も活用できます。
カビが健康に与えるリスク
靴のカビは靴を出し入れするたびに胞子が空中に舞い上がります。 特に下駄箱の中でカビが繁殖した靴を取り出すと、密閉空間から一気に胞子が放出されます。
環境再生保全機構(ERCA)「室内環境を見直しましょう」によると、カビは喘息・アレルギーの主要な室内アレルゲンです。靴カビを素手で触ると皮膚への付着・接触性皮膚炎のリスクもあります。作業時のマスク・手袋着用と屋外作業を徹底してください。(2026-06-09確認)
素材別・使えるカビ取り剤と禁止事項
| 素材 | 消毒用エタノール | 塩素系カビ取り剤 | 靴専用カビ取り剤 | 水洗い | 酸素系漂白剤 |
|---|---|---|---|---|---|
| 革(スムースレザー) | 可(推奨) | 絶対禁止 | 推奨 | 禁止 | 禁止 |
| 合成皮革(合皮) | 可 | 禁止 | 可 | 禁止(剥離) | 禁止 |
| 布・メッシュ(スニーカー) | 可 | 禁止(変色) | 可 | 可(表示確認) | 可(白・薄色) |
| スエード・ヌバック | テスト後使用可 | 禁止 | 専用品のみ | 禁止 | 禁止 |
| ゴム(ソール・長靴) | 可 | 短時間可 | 可 | 可 | テスト後 |
革靴のカビを取る手順
カビた革靴を屋外・ベランダに出す
室内でカビを取ると胞子が部屋中に飛散します。必ず屋外・ベランダに革靴を持ち出してください。マスクとゴム手袋を着用します。
室内でカビを拭くと、胞子が空気中に飛散して家族の喘息・アレルギー悪化の原因になります(ERCA)。乾いた柔らかいブラシでカビを掃い取る
革靴専用の馬毛ブラシか柔らかい豚毛ブラシで、カビを「掃うように」取り除きます。強くこすると革を傷めます。取ったカビはティッシュで受け止めてビニール袋に密封します。
革靴専用カビ取りクリーナーを布に含ませて拭き取る
革靴専用のカビ取りクリーナー(M.MOWBRAYカビクリーナー等)をやわらかい布に含ませ、カビが生えていた部分を優しく拭き取ります。消毒用エタノール(70〜80%)でも代用できますが、革専用品の方が革へのダメージが少ないです。
M.MOWBRAYのカビクリーナーはアルコール系で革への浸透性が高く、靴内側のカビ除去にも有効です。使用方法は製品ラベルに従ってください(2026-06-09確認)。
日陰・風通しの良い場所で完全乾燥させる
直射日光が当たらない風通しの良い場所(日陰・屋外)で完全乾燥させます。革靴の直射日光乾燥は色あせ・乾燥ひび割れの原因になります。新聞紙を丸めて靴の中に入れると吸湿が早まります。
乾燥後に革用保湿クリームで革を保護する
完全乾燥後、革靴専用のクリーム(コロンブス靴クリーム等)を薄く塗布して乾かします。カビ取り後の革は乾燥しやすいため、保湿・保護が再発防止と革の劣化防止に必要です。
革靴に防カビスプレー(カビを防ぐレザーケアスプレー)を仕上げに吹きかけておくと、次のカビの発生を抑えられます。
スニーカー(布・合皮)のカビを取る手順
屋外に出してブラシでカビを掃い取る
スニーカーを屋外に出してカビを乾いたブラシで掃い取ります。特にソールの隙間・接着部分にカビが溜まりやすいです。
消毒用エタノールをカビ部分に吹きかけて5分置く
消毒用エタノール(70〜80%)をカビ部分にスプレーして5分置きます。エタノールが布・メッシュ素材に染み込んでカビ菌を殺菌します。
洗濯表示を確認して洗濯機で洗う(酸素系漂白剤を追加)
スニーカーの洗濯表示に「洗い桶マーク」があれば洗濯機で洗えます。洗濯ネットに入れて弱水流で洗います。洗剤に加えて酸素系漂白剤(オキシクリーン等)を使うとカビの色素の落ちが向上します。
塩素系漂白剤はスニーカーの変色・生地の傷みの原因になります。必ず酸素系漂白剤を使ってください。合皮スニーカーは洗濯機に入れず拭き取りのみにしてください。型崩れしないよう形を整えて干す
洗濯後はスニーカーの中に新聞紙を詰めて形を整えます。シューキーパーがあれば使用してください。直射日光を避けた風通しの良い場所で完全乾燥させます。
乾燥後に防カビスプレーを吹きかける
完全乾燥後、スニーカー用の防水・防カビスプレーを全体に吹きかけて乾燥させます。次のカビの発生を抑えられます。
スエード・ヌバック靴のカビを取る手順
屋外でスエード専用ブラシでカビを掃い取る
スエード専用の真鍮ワイヤーブラシか豚毛ブラシでカビを掃い取ります。通常のブラシより毛先が細かく、スエードの毛足を傷めにくいです。毛目に沿って(縦方向に)ブラシをかけてください。
通常の馬毛ブラシや歯ブラシでこするとスエードの毛足が潰れて質感が変わります。スエード専用ブラシを使ってください。スエード専用クリーナーを布に含ませて拭き取る
スエード専用クリーナーをやわらかい布に含ませ、カビ部分を優しく拭き取ります。コロンブス「ブートブラック スエードクリーナー」等の製品が有効です。消毒用エタノールも使用可能ですが、まず目立たない箇所でテストしてから使用してください。
スエード・ヌバックは水分に非常に弱いため、液体の使用は最小限にしてください。
日陰で完全乾燥後、スエード専用ブラシで毛並みを整える
完全乾燥後にスエード専用ブラシで毛並みを一方向に整えます。毛足が戻ることで質感が改善します。
スエード専用防水スプレーで保護する
仕上げにスエード・ヌバック専用の防水スプレーを全体に吹きかけます。防水効果でカビの再発を抑えられます。スプレー後は完全乾燥させてください。
ブーツ(内側カビ含む)の特殊なカビ対処
ブーツはつつ状の形状で内側が乾きにくく、内部のカビが特に問題になります。 内側のカビには以下のアプローチが有効です。
内側のカビ取り
- 内側を広げてエタノールをスプレー
- 細長いブラシ(瓶洗いブラシ等)で内側を拭く
- 新聞紙を丸めて詰め込んで湿気を吸収させる(1〜2時間)
- 新聞紙を交換してさらに乾燥(24〜48時間)
- シューズ用除菌消臭スプレーを内側に吹きかける
ブーツ乾燥・保管のポイント
- ブーツキーパー(筒状の形状維持具)を入れて形を保ちながら乾燥させる
- 立てた状態で風通しの良い場所に保管する
- シーズンオフはシリカゲルの除湿剤をブーツの中に入れて保管
- 長期保管前に防カビスプレーで処理する
靴カビ除去の失敗パターン3選
革靴に塩素系カビ取り剤を使って変色させた
革靴は塩素系洗剤で一瞬で変色・損傷します。回復不能になることがほとんどです。革靴には絶対に塩素系洗剤を使わないでください。
室内でカビを取って部屋中に胞子を拡散させた
室内で靴をブラシがけすると、下駄箱から取り出したカビ胞子がリビング・寝室まで飛散します。靴のカビ除去は必ず屋外・ベランダで行ってください。
取れたと思って下駄箱に戻したら1週間で再発した
下駄箱の中が依然として高湿度・カビが残っている状態のまま靴を戻すと再発します。靴を戻す前に下駄箱を徹底除菌・乾燥させ、防カビシートと除湿剤を新品に交換してください。
カビの再発を防ぐ保管方法と予防策
濡れた靴は玄関外で乾燥させてから収納する
最も重要な予防策です。雨靴・スポーツ靴・蒸れた靴はすべて玄関外で完全乾燥させてから収納してください。新聞紙を詰めると乾燥が早まります。
下駄箱を毎日換気する
下駄箱の扉を毎日15〜30分開けて換気します。湿気が溜まらないようにしてください。サーキュレーターで玄関全体の空気を循環させるとさらに効果的です。
シューズキーパー・除湿剤を使う
靴の中に除湿剤(シリカゲル入りシューズキーパー・炭製の除湿剤等)を入れると靴内の湿気を吸収します。特にシーズンオフの保管時に有効です。
シーズンオフの靴は防カビ処理して保管
長期保管前に靴全体に防カビスプレーを吹きかけて乾燥させてから、不織布製の袋か靴箱に入れて保管します。ビニール袋は湿気が籠もるため避けてください。
プロに頼むべきケースと費用相場
- 高価な革靴・大切な靴のカビ(失敗できない場合)
- 靴の内側全体にカビが蔓延している
- カビを取っても臭いが取れない
- スエード・ヌバックの広範囲カビ(素材がデリケートで難度が高い)
- カビで革が変色・傷んでいる(修復が必要)
スニーカー(1足): 1,500〜4,000円程度。革靴(1足・カビ取り込み): 3,000〜8,000円程度。ブーツ(1足・内側含む): 4,000〜12,000円程度。スエード・ヌバック(1足): 4,000〜10,000円程度。費用はカビの程度・素材・業者によって大きく異なります。高価な靴は複数店に相談し、事前に状態を確認してもらってから依頼することを推奨します。
くらしのマーケット公式で最新情報を確認業者に頼む
よくある質問
革靴への塩素系カビ取り剤(カビキラー・カビハイター等)の使用は絶対に禁止です。主な理由:
①革のタンパク質が分解されて変色・硬化する
②革靴の染色が抜けてムラになる
③革の表面加工(グレイン・光沢)が破壊される
④回復不能な損傷になる(一度塩素で傷んだ革は修復できません)
革靴のカビには消毒用エタノール(70〜80%)か革靴専用カビ取りクリーナー(M.MOWBRAYカビクリーナー等)を使ってください。(参考: M.MOWBRAY公式 2026-06-09確認)
靴のカビが繰り返す主な原因と対策:
①濡れた・蒸れた靴をそのまま下駄箱に収納している→雨靴・スポーツ靴は玄関外で乾かしてから収納する
②下駄箱の換気が不足している→毎日15〜30分扉を開けて換気する
③靴の中が乾燥していない→靴の中に除湿剤(シューズキーパー・シリカゲル)を入れる
④カビが下駄箱内部に残っている→靴を全部出して下駄箱を徹底除菌する
⑤保管前に防カビスプレーをしていない→シーズンオフの靴は防カビスプレー後に収納する
これら5つを実践することで靴カビの再発をほぼ防げます。
靴のカビが健康に影響するリスクは主に以下のとおりです。
①靴を出し入れする際にカビ胞子が飛散して吸い込む: 喘息・アレルギー性鼻炎の悪化(ERCA)
②カビた靴を素手で触ると皮膚に付着: 接触性皮膚炎・かゆみの原因
③水虫(白癬菌)との混在リスク: 足に白癬菌がある場合、靴内部のカビと混在することで症状が悪化する可能性があります
靴のカビを取る際は必ず屋外での作業・マスク着用・素手で触らないを徹底してください。(2026-06-09確認)
白いスニーカーの頑固な黒カビへの対処:
①消毒用エタノールで殺菌→5分置いて拭き取る
②酸素系漂白剤(オキシクリーン)に30分〜1時間浸け置き: 白い素材の黒ずみ除去に効果的
③古い歯ブラシで優しくこする: 浸け置き後にブラシでこすり洗いする
④洗濯機で通常洗い
⑤完全乾燥
注意: 塩素系漂白剤はスニーカーの素材を傷めます。白い素材でも酸素系漂白剤を使ってください。それでも取れない場合は、カビが布の繊維の奥まで根付いている状態です。靴専門クリーニングへの依頼か廃棄を検討してください。
カビが生えた靴がすべて廃棄対象になるわけではありません。以下の基準で判断してください。
自分で対処できる可能性が高いケース:
・表面(外側)に白いふわふわのカビがある
・革靴・スニーカーの色素に影響していない
・臭いが軽度
廃棄・専門クリーニングを検討すべきケース:
・内側(ライニング・中底)全体にカビが蔓延している
・カビが革に染み込んで色が変わっている
・カビを取ってもひどい臭いが取れない
・靴の素材が傷んで形が崩れている
高価な革靴・お気に入りの靴は自分で処理する前に靴専門クリーニングへ持ち込んで相談することを推奨します。プロの判断でまだ回復できる靴かどうか教えてもらえます。
靴の内側(ライニング・中底)のカビへの対処:
①内側を広げて換気しながら消毒用エタノールをスプレーする
②細長いブラシか靴専用のブラシで内側を拭く
③靴の中に新聞紙を詰めて湿気を吸収させてから乾燥させる
④日陰・風通しの良い場所で完全乾燥(2〜3日)
⑤乾燥後にシューズ用除菌消臭スプレーを吹きかける
注意: 内側全体にカビが広がっている・臭いが取れない場合は自力では難しいです。靴専門クリーニングへの依頼が確実です。また、内側カビの再発防止には靴の中に除湿剤(シリカゲルの靴用除湿剤)を入れて保管する習慣が最も効果的です。
靴の専門クリーニング(カビ取り込み)の費用目安(2026-06-09時点):
スニーカー(1足・洗い含む): 1,500〜4,000円程度
革靴(1足・カビ取り込み): 3,000〜8,000円程度
ブーツ(1足・内側含む): 4,000〜12,000円程度
スエード・ヌバック(1足): 4,000〜10,000円程度(デリケート素材のため)
費用はカビの程度・素材・業者によって大きく異なります。高価な靴・お気に入りの靴は事前に写真を撮って複数の専門クリーニング店に相談してください。
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